BLOG

3.17

『スキャンダル』

最近は見ながらこっちのテンションも上がりまくり系フェミニズム映画が続いたので、こんなにやりきれない気持ちになる女性映画も久しぶりでした、ジェイ・ローチ監督『スキャンダル』。私の愛して止まない『ラブ&ドラッグ』の脚本家なのでもちろん大変面白かったんですけど、マーゴット・ロビーの凍りついたような笑顔が辛いのなんの。ホディコンワンピに身を包んだブロンドの絶世美女の意味がこれまでとはまったく違って思えてくるとは皮肉なものです。
2016年アメリカFOXニュースのCEOがひとりの女性キャスターにセクハラで訴えられた実際のスキャンダルを元に、そこで働く保守系の女たちの心の葛藤と実際の行動と。三浦瑠璃が百田をセクハラで訴えるようなもの?
みんな口を揃えて「私はフェミニストじゃない」と言いながらセクハラに耐える姿に「男を擁護する裏切り者!」と簡単に言えるはずもなく。アースミュージックアンドエコロジーの女性社員たちにも見て欲しい。
でもこれもトランプが大統領になる前の世界なのよね。このあとのアメリカの女性たちの絶望を想像するだけで泣ける。辛い。