イーストウッドに酷いことされても頑張っている女優を応援したくて、オリヴィア・ワイルド監督『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を見た。
地味でガリ勉な親友同士の女子二人が高校卒業式前夜に行われるイケてるグループたちのパーティーに乗り込もうとあれやこれや奮闘する、という、内容を聞いただけでだいたい面白いことは伝わってくる映画なんだけど、実際見て感心したのは、ふざけてるようでめっちゃちゃんとした演出とかセンスのいい音楽とか以上に、ベタなガールズムービーがあらゆるポリコレを当たり前のようにクリアしていて、でもちゃんと下品で、でも深夜のプールに飛び込んで、もはやアメリカの青春映画ってこういうことが前提として作られる世界なのか確実に着実にアップデートしてるんだなと痛感したことでしょうか。10年前なら「女の子が自由な映画最高！」とか言って興奮したでしょうけど、すでにそんな時代ではないんですね。素晴らしいと思います。今の若い子はこんな映画を普通に見れるのか〜いい時代やな〜と思ったんだけど、二つ隣はハンチング被ったおじいちゃん一人客だった。
脇役のアジア人の男の子可愛いなと思ったら『スケート・キッチン』にも出てるスケーターだと知ってにこにこ。そして、ジェイソン・サダイキスが監督の夫だとは知らなかった！マジ理想のカップル！