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9.12

『シチリアーノ』

ぼーっとしてる間に新作が公開されていたのでいそいそとマルコ・ベロッキオ監督『シチリアーノ 裏切りの美学』を見に行ったんですけど、久しぶりに浴びる映画の陰影の嵐に震えた。
この、トンマーゾ・ブシェッタさんというマフィアの方は存じ上げなかったんですけど、1980年が舞台か40年以上も前の話かと思ったけどその頃ベロッキオ監督は40歳くらいなわけで、過去なのか現代なのかようわからんようになりながらも、冒頭ファミリーたちのパーティーシーンの溢れ出るゴージャス感は、近年のヤクザ映画(丁度数日前に18年の某邦画を見直してた)と比べるのも失礼が過ぎるほどのかっこよさで、いやあおじいちゃんマジすげえなあって。
前半のヘリコプターで脅す作戦とか、漫画みたいな裁判所シーンとか(あれがほぼ実話通りと知ってかなりびっくり)、本気で笑ってしまう迫力、いくらなんでも増えすぎな死者数、すべてに於いて圧倒された152分間でございました。満足。