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5.15

『SNS-少女たちの10日間-』

私がこの世でもっとも嫌いなものはロリコンなので、バーラ・パルポヴァー(女性)&ヴィート・クルサーク(男性)監督『SNS-少女たちの10日間-』(チェコ映画)を見て改めて怒りと哀しみを感じたのはもちろんなのですが、これは特に日本の一般男性がより見た方がいいのではと思いました。日常の中でキモいことを言ってくる見せてくる男ってのはまあまあ普通にいるってこと、女は子どもの頃から知ってるけど、多分男は具体的には知らないんじゃないかな。知って死にたくなった方がいいですよ。
20歳以上の童顔の女優3人が12歳のフリをしてSNSに登録、連絡してくる相手との会話を晒すドキュメンタリー。なかなか雑いテーマなので作品自体も雑いものを想像してたら、めちゃくちゃ立派な子供部屋のセットと撮影クルー、児童福祉の専門家や弁護士、精神科医のスタッフで、チェコの本気を感じた。
テレビ通話で連絡してくる男たち(だいたい40代以上)の死ぬほどキモい会話、突然のペニス、意味不明なオナニーが、少女の後ろでモニター越しに多数のスタッフに見られている映像はコメディのように愉快であった。そしてあの大学生には少女と一緒に私もちょっと泣いた。
しかしあまりの酷い事態に明らかに男性監督が動揺しているのが画面越しにも伝わり、最後の突撃シーンでは全然論理的なことを言えず感情的になってしまっているが、そのリアルさが誠実でよかったですよ。