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6.08

『明日の食卓』

やっと映画館が開いたわねでもまだ20時までか1日も早く通常運転になればいいわねとか思いながら、瀬々敬久監督『明日の食卓』を大雨の中見に行ってみた。原作小説は未読。
どんな話かほとんど知らずに、でもZ監督だから重厚な社会派系なのかなとぼんやり想像していたのだが、まあ重厚な社会派には違いなんだけど、3人の主婦を通して様々な問題が描かれる今作は、作り手と作品の距離感が近過ぎず遠過ぎず、でも真摯に向き合っている感じが伝わってきて、とても良かったんじゃないでしょうか。なんか、やたら語る人がいないのが良かったのかな。面白かったです。
てか、小さな子どもをもつ主婦たちの、普通に生きてるだけなのに大変過ぎる具体的な日常の描写と役者たちの芝居が、見ててマジ辛かった。特に菅野美穂はかなり凄いんじゃないか。これ堺雅人は正視できるのか。そしてその彼女たちを苦しめるもののすべての原因がダメ過ぎる男どもってのがまたね…。家の中にビニールプール作られたら私なら躊躇なく刺す。そして無罪を主張する。
ただ尾野真知子一家を巡るお話は結局何だったのか最後までよくわからなかったのが残念。あの息子の笑顔がバカリズムにしか見えなかった。あと、山口紗弥加が杉本彩化していた。