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6.14

『キャラクター』

平日の昼下がりなんてガラガラやろうと近所のショボシネコンをなめてたらお目当てがまさかの満席だったので急遽その10分後に上映予定で空席のあった永井聡監督『キャラクター』を見る羽目に。とほほ。
ほんま、この映画の関係者はみんな21世紀に入ってから一本も映画見てないのかな?と疑う「世界観」は、犯人を追う刑事コンビが中村獅童と小栗旬(元ワル)というキャスティングから察してほしいのだが、こんなタイトルで犯人SEKAINOOWARIのキャラの描かれ方がほんとダサいし、漫画家である主人公が編集者から「キャラクターにリアリティがない」とダメ出しされているのはギャグなのかしらん…。すっかりスターな菅田くんもうこんな映画に出なくても大丈夫だろうに監督になんか弱みでも握られてんのかなと心配になった。
話の展開的には一応それなりに捻りをきかしたつもりなんだろうなでも全体的に漫画っぽいなペラいなと思っていたら原案脚本が幾つかの浦沢直樹作品原作者と知り、なんかすっごい腑に落ちた。
そんなことより、この映画、菅田くんの妻役として高畑充希が出演してるんですけど、主要な登場人物に彼女以外の女性がひとりもいない、それどころか劇中に女性の姿がマジでほとんど映らない。これって天然なのか、それとも何か狙いがあるのか(だとしたらめちゃくちゃスベってる)見てる間中すごく気になってて、だから最後のシーンで、SEKAINOOWARIが実は男ではなかったという展開なら、まあパクリではあるけれど、ちょっと面白いかもと思ったのだが、そんなことはなかったのだった。