7.08
『夢幻紳士』
東京の映画館は久しぶりだベーと珍しく午前中からKsシネマさんへ、海上ミサコ監督『夢幻紳士 人形地獄』を見に行った。
原作はカルト的人気の怪奇ミステリ漫画(高橋葉介著)らしいがそちらはまったく知らず、勝手な想像で申し訳ない、昭和初期を舞台にした怪奇ものインディペンデント映画ということで、なんて言うか、ミステリアスな雰囲気だけで押し通す系を覚悟してたら、これが全然違っていて、驚いた。
自主映画とは思えぬ地に足のついた演出、安っぽくない映像、いい感じにフィクショナルな役者さんたちの芝居、摩訶不思議な内容ではあるけれど説得力のある展開、つまり全体的にすごく落ち着き払っていて、そうか自主映画でも大人が作ればこういう映画になるわけかと今さら感心したのでした。監督も脚本も女性ってのも上手く作用してたように思う。
最近は「もう自主映画までチェックする体力はない」とか言ってたけど、やっぱり映画は見てみなわからんもんやね、なのでみんなも見るべし、と思ったけど東京では9日(金)までだったのだった。それじゃあ大阪で、と思っても緊急事態宣言が立ちはだかっていて、ほんまに迷惑以外の何者でもないな。