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7.14

『SEOBOK』

兵役に行ってしまったとわかっていても尚ボゴムに会いたい…!と強く念じていたら、16日金曜公開予定のイ・ヨンジュ監督『SEOBOK/ソボク』を一足先に見れました。もちろん共演のコン・ユも素晴らしい役者さんで、大好きでございます。
余命僅かでやさぐれちまった元情報局エージェントのギホン(コン・ユ)のもとに、国家の秘密プロジェクトで誕生した人類初のクローンであるソボク(パク・ボゴム)の護衛の任務が舞い込むも、なぜかそこからふたりの逃亡劇が始まることになり…。いわゆるサイバーパンク系?っていうのかな。すっごい壮大なラブストーリーみたいな日本語コピーついてますけど、まあその通りではあるけれど、サイバーでもある。
ハリウッド映画に引けを取らない映像とスケールの大きさと、あくまでソボクというクローン「個人」の感情や生命の問題。アイドル的人気の俳優がしばらくメディアを離れるその節目としてこういう深刻な作品を選ぶのかさすがファンをナメてないなと感心するもでもボゴムの萌えが少ないのでは…と一瞬不安になったのも束の間、生まれて初めて感情を持つボゴム、汚れのない瞳で唯一信頼できる人間(コン・ユ)を見つめるボゴム、怒りに震える(震え過ぎる)ボゴム、どこまで製作側が狙ってるのかは微妙だけど、ボゴムファンだった人もこれで初めて見る人も、男女共間違いなく惚れます。可愛過ぎます。いやそしてその可愛さの奥にある哀しみがこの映画のキモだという狙いは成功してると思われます。
かなりベビーフェイスなボゴムが世界を敵にひとりで戦う姿は、私は『AKIRA』を思い出したのだが、もっとSFに詳しい人なら色々とわかるのかと。
そして最終的には、やっぱ金持ちのジジイは基本的にクソ、という韓国らしい素敵な映画でございます。みなさま是非。