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7.19

『片袖の魚』

ちょっと気になっていた東海林毅監督『片袖の魚』を見に行った。
文月悠光の一編の詩が原案というこの映画は、トランスジェンダー女性のひかりが主人公、その役を現実でもトランスジェンダー女性のイシヅカユウさんが演じている。ひとりの女性の日常を描いた短編映画。
性的少数者を映画はどう描くべきかと言う問題については、上映後のトークでも話題になっていたNetflix「トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして」を見るとこれまでの自分の過ち含め色々と勉強になりまくるので全員見るべきなのは当然として、『片袖の魚』は(トランス役は当事者が演じるべきという問題をすかりクリアした世界だとしても)イシヅカユウというたいへんに魅力的な女優と出会ったという時点で大成功なわけで、34分と言わず長編でも全然見れるのにな…と思ったりしました。水槽の魚たちもいいけど、もうちょっとじっくり彼女が生活する様子を映すだけで観客は非常に居心地の悪い体験になって面白いんじゃないかと。原案と違い過ぎるか。
あの居酒屋のシーン、汚い靴が何足も並んでたときの絶望。私だって好きな男とふたりで会う予定が勝手に友だち呼ばれてたらめっっちゃ不機嫌になるのに、あんなことするやつほんま最低…って言いたいけど、現実にゴロゴロおるのが恐ろしい男。