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7.27

『プロミシング・ヤング・ウーマン』

エメラルド・フェネル監督『プロミシング・ヤング・ウーマン』、大変おもしろかったのですが、最近増えてきている(増えてきていること自体は素晴らしいことだと思います)女の不遇さ(それに対する怒り)/男の最低さを可視化する映画を見るたび、私たち女はそこで描かれる反吐が出るようなあるあるネタに首がもげるほど頷きつつ、人生で必ず何度かは経験している性差別絡みの嫌な記憶を思い出してしんどい気持ちにならなきゃいけないわけで、こんなときでさえ呑気でいられる男やっぱりコロス…ってなるよね!
可愛いんだけどとにかくすべてのバランス(ビジュアル、行動…)が危う過ぎるキャリー・マリガン演じるとにかく男を憎んでるややクレイジー気味な女のややクレイジーな復讐劇かと思わせて、後半からハッピーに転ぶのかバッドに終わるのか予想がつかないどんでん返し。個人的にはこの結末はやっぱりバッドだと思いますけど。じゃあ彼女が無事だったなら満足できたかと問われると、そうじゃないかもしれないのが映画の恐ろしいところ。難しいですね。いや、本当は簡単。
見た時期が時期だけに、若い頃自分たちはおふざけのつもりだった行為が、十数年経っても被害者側には重い重い現実として人生に影響を及ぼし続け、許すことなんて決してできない、というお話がやたらとリアルだった。「レイプカルチャーの時代だったんだよ〜」なんて言われたら、ねえ。
基本的に不穏なくらいにポップな映像や音楽に彩られた本作、コーヒーショップで働いてるときのキャリー・マリガンが着てるニットがどれもこれも超絶可愛くて、全部買い取りたい。監督としてもお気に入りのボー・バーナムくん、イマドキのぶりっ子系男子を完璧に演じていて、さすが。このキャラクターはなかなか男性監督からは出てこないような気がする。