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8.02

『ゴジラVSコング』

まったくなんの興味もないのに、アダム・ウィンガード監督『ゴジラVSコング』を見たら、小栗旬が白目を剥いていた。
ゴジラ映画は数本しか見たことないんですけどなんとなくの印象として、最初はぬっと現れて、しばらくはのそのそ歩くだけで(それだけで人間は勝手にパニック)、最後に炎だかビームだかを吐く、実は結構大人しい怪獣だと思っていたら、今作では登場した瞬間めちゃくちゃキレ散らかしてて、相手のコングもやる気満々に暴れまくってて、「お前ら何をそんなにイラついてんねん生理かよちょっと落ち着け」とロキソニン渡したくなった。アメリカに行くとハッスルしちゃうのかな。見てる方は無駄に疲れたよ。
舞台が近未来なのかまったく架空の世界なのかいまいちよく分からなかったのだが、地球の内部にはもうひとつ別の世界がある(そこがコングの故郷らしい)、最新のマシンに乗ってそこへ行こう!と軽いノリで子ども連れで出発するとか、アメリカと香港が飛行機でも船でもない謎の回路で繋がってるとか、「え、映画ってこんななんでもやってよかったっけ?」とひとり不安に襲われた。
ゴジラやゴングを倒すために大金かけてメカゴジラ作るとか、いやいや結局人間の作ったものじゃ無理やろうし等身大で作るって効率悪過ぎるやろと色々突っ込みたくなったけど、それは野暮なんでしょうね。
しかし人間がどんなにテクノロジーを駆使しても、最終的にはグーで殴り合ってて、ちょっと笑ってしまった。そして最後には、ゴジラよりもコングよりも聾唖の少女よりも香港が一番可哀想だった。