8.12
『東京クルド』
最近のニュースなんかを通して知る日本の入管と難民を巡るこの国の酷過ぎる態度に激しく憤っているので、日向史有監督『東京クルド』を見た。
え私より日本語上手いんじゃないの(特に「ぶっちゃけ」の使い方)と思ってしまうクルド人の青年ふたりオザン(18)とラマザン(19)、友だちと遊んだり家族と揉めたりエロいことに興味持ったり、ホントにフツーの若者なのに、難民申請が認められず「仮放免」の立場であることから働くことを禁止され、希望する学校にも入学を断られ、将来の夢も持てない。持ったとしても諦めるしかない。この社会のクソシステムによって社会と繋がれないオザンとラマザンの日常生活や会話を見ていると、マジでクルド人の言ってることが100%正常で、日本人のやってることが100%異常なんだけど、これ監督さんも撮りながらしんどかったやろうな…とちょっと同情した。
自分の親戚が入管で虐待され酷い処遇を受けてるニュース、入管の職員から「他の国行ってよ」と半笑いで言われる信じられない現実、にわかには信じられへんけど現実。それでも「日本は入管とか面倒だけどトルコよりは安全だから」と話すオザンをちゃんと大人が守ってやれよ入管の公務員よおおお。
こんな世界じゃそりゃ車もぶっ放したくなるよね好きなだけ走りよし。でもこんな青春はダメだダメだ。