9.15
『ベイビーわるきゅーれ』
なんとなく気になっていた映画がちょうど近所でやっていたので、阪元祐吾監督『ベイビーわるきゅーれ』を見に行ったらなかなかの客入りでビビる。
職業殺し屋の、ハタチ前後の性格が真逆な少女がふたり。彼女たちのオフビート?なノリ?の日常生活と、ばっちばちに決まった殺しのアクション、そのギャップが魅せてくれます。
まずこれは、完全にコメディ映画なので、何故彼女たちが殺し屋になったのかとか、どこで殺しの技術を身につけたのかとか、なんの大義もない殺人を一切の疑問なく行える理由は何なのかとかを考えるのは野暮、ってことでいいのかな?それはそれでいいねんけど、その上で、私にはこの映画が、一見おバカな女の子たちが殺し屋!?クールジャパン!(適当)、にしか思えなくて、残念であった。特にあのメイド喫茶でバイトしたとき(それもどうかと思うけれど…)、何も知らない先輩が貧困層だという話までしたならばそこでいくらでも広げられたのに、本当にただの貧乏いじりで終わったところでかなりずっこけた。いくら社会性がない設定とは言え、ハタチ前後の女の子はあそこまで阿保じゃないと思うよ…(掃除屋の男の子は立派に賢いのにね)。で結局、殺し屋の二人は仲良く暮らしましたとさじゃさすがに親兄弟を殺されたライバル少女が浮かばれないんと思うけどなあ。
だがしかし、この主演のふたりのアクション(おひとりの本業はスタントウーマンだそうな)は本当に見事で、銃の扱い、終盤の立ち回り、これは一見の価値あり。