10.04
『レミニセンス』
近所でやってたからふらっと見に行ったんですけどね、リサ・ジョイ監督『レミニセンス』、私これ途中からギャグ映画として大いに笑いながら楽しんだんですけど、twitterの感想なんかを色々チェックするとみんな本気で感動してて、42歳にして世間との距離に戸惑っているところです。監督がノーランの弟の奥さん、だそうな。
そう遠くない未来、第三次?戦争と気候変動による海面上昇によりめちゃくちゃなディストピア、そこで「過去の記憶」を使って商売する主人公ニック。こいつがある日突然運命の女性メイに出会ってめっちゃいい感じになるも突然姿を消した彼女を探して探して探しまくるお話。
金髪で激マブなファム・ファタール、過去と記憶、常に流れている水…、とスピルバーグかトニスコかと思わせぶりなモチーフが散らばっているものの、ペラいよ!とツッコミの血が騒いだ。いやそんなことよりニックよ女にうつつ抜かし過ぎやろ雇われ仕事は集中せいよ自分を大事にしてくれる友だちを雑に扱うなよそしてお前メイのことほんまに一元的にしか知らんし相手のプライバシーとか彼女が消えた理由にちょっとでも自分に非があるかも…とか考えろよ、とか思うと、ヒュー・ジャックマンのやってることすべてがバカ男のバカ行動に見えてしまって。だってメイが悪者じゃないってわかったときのあのリアクションとか、あそこは爆笑でしょう。
で、最後のオチも別に真実の愛っていうか、過去の記憶になんか囚われてたら後ろにも進めないんじゃないのと思いっきり冷めてしまった。