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11.13

『モーリタニアン 黒塗りの記録』

予告で見たジョディ・フォスターがバキバキにカッコ良かったので、ケヴィン・マクドナルド監督『モーリタニアン 黒塗りの記録』を見てみたら、やっぱりジョディ・フォスターがバキバキにカッコ良かった。髪型のせいか、痩せたジーナ・ローランズみたいに見えた。
9・11アメリカ同時多発テロの首謀者の一人として不当に拘束されグアンタナモ収容所で何年も投獄生活を送るモハメドゥ・スラヒと彼の拘束は不当だとアメリカ合衆国を訴える弁護士ナンシー・ホランダー、裁判準備を進める中で政府から開示された機密書類の内容は信じられないもので…、ほんの17年前の実際の出来事だそうな。
腐敗し暴走する政府、偉そうなおっさんたち、まさに黒塗りの資料、色んなリアルタイム既視感にクラクラしながらも、それでも今まで私、戦争になったら世界で一番最低で最悪になるのは日本人と思っててんけど、この映画を見て「いやアメリカ人もなかなかやな…」と思ってしまったわ。グアンタナモでスラヒくんが受ける「いや冗談でしょ?」と言いたくなる拷問の数々(20時間メタル爆音の刑とか女兵士からの逆レイプとか)、あれはあかん、あかんで。一生体験したくないものNo. 1拷問、ああ本当に戦争って嫌だなって心底思える映画であった。
スラヒくんの笑顔も、ジョディの鋭い眼差しも素敵だったけど、最後の本人映像もほんまそのまんまでびっくり、とりあえず本が売れて印税入ってよかった。