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11.20

『シノノメ色の週末』

穐山茉由監督『シノノメ色の週末』を見たんですがね、これはアイドルヲタだけが見るには非常にもったいない、大変よくできた映画だったので、みんなも見た方がいいよ。
取り壊しの決まった母校に週末だけ集まるアラサー女子三人、思い出を辿ったりタイムカプセルを探したり。
週末だけということはつまりは平日はそれぞれに社会人としての生活があるわけで、その「二十代女子社会人」としての細部がほんとにリアルで、映画全体もめっちゃ地に足がついていて、すごい安定感。
母校では当時の制服を着てきゃっきゃ言うものの、ヘタに十代の回想や「女子高生」だった彼女たちの内面(に対する幻想)を描くわけではなく、いい意味で今の時代の女性監督の映画!って感じがよかった。しかし映画の中でもやっぱり広告代理店の言ってることはイミフ過ぎたが。
アイドル事情にはまったく詳しくないけれど、主演の桜井玲香クンは元乃木坂46だとかで、元人気アイドルグループの一員だった女の子に時代の消費スピードを痛感する役をさせるって、なかなかの凄いことするな…と思った。