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11.25

『リスペクト』

アレサ・フランクリンについては、先日見たドキュメンタリー映画『アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン』くらいしか情報がなかったんだけど(もちろん歌はいつの間にか聴いてた)、あの映画の中でゴスペルを歌う彼女の熱過ぎる信仰心というか神に対する視線があまりにも強烈で、圧倒されると同時に「これは私なんかに理解できるもんじゃねえな…」と正直諦め(何を?…)に似た気持ちになったりしたのですが、リーズル・トミー監督『リスペクト』を見てみて、ゴスペルを歌うに至るまでの彼女の人生を初めて知り、だからこそのあの歌声だったのかと非常に納得したのでした。神とは。
『アメイジング…』の中で父親が登場すると妙にアレサに緊張感が漂うのがわかって、「この父娘には何かあるんやろな」と思っていたのだが、これを見ると、そりゃ緊張するわなって感じね。
姉妹が歌う「リスペクト」を女性監督が楽しそうに撮っている非常に素敵な瞬間に感動、しかし親父も旦那も全然リスペクトしねえの、辛い。幼少の頃から男どもに邪魔され、自分が歌いたい歌を歌えないのも、そんな現状から酒に逃げてしまうのも辛いけど、クレジットでのその後の彼女の名誉に満ちた人生を見てると、「マジ神さんめっちゃ見て下さってるやん…」とびびった。でもよかったよかった。私もいつか大ロング毛皮を着て舞台に立ちたいなと思った。
『SATC』の中で可愛いアシスタントだったジェニファー・ハドソンちゃんがこんなに立派になって感無量。