12.01
『愛のまなざしを』
楽しみにしてた万田邦敏監督最新作『愛のまなざしを』を意気揚々と見に行って、大変面白くて、帰路にはすっかり『UNloved』に続いて中村トオルものまねに熱中。タイトルの出方が相変わらずかっこよかった。
妻を亡くした精神科医の元に患者として現れたひとりの女、それだけのことがあれよあれよとなんかもう大変なことに、というお話。
杉野希妃演じる嘘つき女が、「女は狂人だ(だから男が精神病院に連れて行ってやらなければならない)」というあるあるミソジニーというより、彼女と同じくらいトオルちゃんもクレイジーで、「なんやねんこいつら…」と、どっちにも同情も共感もできず、ちゃんと二人に対して不信感しかないのがおかしくて。斎藤工がいてくれてよかったよほんと。
よく考えると嘘だの幽霊だのその存在すら疑わしいものを巡って冗談みたいに動けるなと笑ってしまったりもしつつ、こんなにがっつり映画に圧倒されたのも久しぶりな気もする。
そしてこれだけは、杉野希妃さん、もうちょっと太った方が絶対いい。