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12.06

『きのう何食べた?劇場版』

いい原作といい脚本家といい演出家といい役者が揃えばいい映画になるんだというお手本のような作品だった、中江和仁監督『きのう何食べた?劇場版』。脚本の安達奈緒子さんは「おかえりモネ」の方だそうな。
原作漫画は大好きやし、ドラマ版も毎回見てたし、とはいえ映画版はドラマ版の延長なんだろうなと軽い気持ちで見てみるも、もちろんファンが喜ぶ原作のエピソードは散りばめつつ、今まであまりじっくり描かれてこなかったふたりの思いや同性愛者だという事実についての現実にまでしっかり突っ込んでいて、それを西島秀俊と内野聖陽が完璧に演じてくれていて、これを作っている人たちが本気でこのふたりを大切に思ってるんだろうなってのが伝わってきて、特に何が凄いってわけでもないけど、素敵な映画でございました。前半でケンジが見せたおもしろエピソードが、後半シロさんによって反復されたときには泣ける展開になっているところは、結構本気で感心した。
もちろん映画版でもごはんは美味しそうだし、シロさんとケンジのアドリブシーンは可愛いやらかっこいいやらで萌え散らかすし、磯村勇斗くんもやっぱり良かった。そしてSix TONESの松村北斗くん、彼は今後絶対伸びるわよ。
と、基本的には大満足なのだが、やっぱり日本のメジャー映画で男同士のキスシーンってのはまだ無理なのか!?あそこはない方が逆に不自然だと思うんですけど!