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1.04

『偶然と想像』

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

なんてね。実は去年のラストに濱口竜介監督『偶然と想像』を見て21年のベストが混乱するくらい興奮したのに年越しを股にかけて怠惰が過ぎてメモを残すのが三が日も過ぎたなってしまったのでした。
かなり年の瀬に見に行ったけど劇場はほぼ満席、そのお客さんたちも大いにウケていたし、私も笑えるところでは大いに笑ったし、それでいて素晴らしい俳優さんたち、感心しきりの脚本、ばっちりハマった撮影などに、すごいすごいと感動してる間に3本の短編は過ぎ去っていった。比べるのも違うのかも知れんけど、監督の『ドライブ・マイ・カー』より断然こっちの方が好きかな(『ドライブ〜』も嫌いじゃないけど)。これくらい軽やかな方が撮ってる側も楽しそうに見えた。
1話目の古川琴音ちゃんが私にはどうしても十代の少女にしか見えなくてちょっと違和感を抱いてしまったりもしたけれど、無駄にエロい2話目では落語みたいな間違いで人生どうにでも転ぶし、3話目での目に見えないウィルスはどんな形ででも世界に現れて私たちの生活に影響を及ぼすやろうし、コント映画として本当にお見事でございました。満足。