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1.04

『ダーク・ウォーターズ』

22年1本目、というよりも21年に見逃した作品からとりあえず、久しぶりなので劇場を間違えたりしつつ、トッド・ヘインズ監督『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』に間に合った。
トッドさん、最近の映画も好きやし、ドラマ(『ミルドレッド・ピアース  幸せの代償』必見!)も最高やし、ケイリー・ライカート監督作のプロデュースなんかもしてらして、そりゃ期待するよね。現代進行形の実話だとか、そんな情報は一切知らず。
えらく地味で暗い映画ではあったが、現実にも環境問題に強くコミットしているマーク・ラファロ(決定的に好きになったのは『ゾディアック』からか。役作りのために太ったのかしら?)の姿と、「渋く歳とったなー」ってことよりもやっぱり「でかっ!」という衝撃の方が強かったティム・ロビンスがめっちゃええ奴やしかっこいいし、アン・ハサウェイのバランスも横に動きがちなカメラもよくて、なにより牛が結構マジ怖くて(CG かと思ったけど牛トレーナーなる存在をクレジット見て初めて知った)、でも牛があんなにバタバタ死ぬなんて許せねーと大企業に怒りを抱いたものの「ウチもめっちゃテフロン加工使ってるんですけど…」と不安になったりして、もちろんまだ現実にも終わっていない問題のお話なんだからかなり辛いラストではあるものの、見てよかった。こういう真面目な裁判モノの映画って久しぶりに見た気がする。アメリカでも作られてないのか日本で公開してないだけなのか。
1月の4日からまあまあの客入り、おじさんかなり多めだったのは社会問題に関心のある方たちなのか正月に暇を持て余した映画おじさんなのか。