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2.15

『三度目の、正直』

これは完全に私の問題なんですけど、せっかく野原位監督『三度目の、正直』を見ても、主人公演じる川村りらさんの顔や話し方がどーーしても野々村由紀子(「二丁拳銃」川谷の妻でめっちゃ毒舌な人)にしか見えなくて、「うわあすごい頭のいい人が作った映画なんだなあ」と感心しながらも、集中力散漫な状態での鑑賞となってしまったのでした。無念。
長年のパートナーに一方的に別れを告げられ、偶然出会った記憶喪失の青年を自分の子として育てると決意、妙齢の女性の狂気じみた母性。しかしその周囲の人々も一見まともを装いながらも冷静に考えるとなかなかのクレイジーさ。それ自体は全然いいんだけど、さすがに医者として患者に惚れるとか(ライブまで来るとか)アウトが過ぎるし、あの弟嫁に対してみんな「あの人はおかしくなった」と言うけれど、一体何がどうおかしいのか、夫はお弁当作ってくれるくらいには家事もするけどちょっと躁鬱入った育児のノイローゼー気味かなそれなら周りの人がもっとサポートしてあげるとか、精神病扱いする前にやることがあり過ぎる気がして、そのクレイジーさの濃淡に「??」と感じる点有り、かな。
だから、あの突然のラップバトルは「本気!?冗談!?」とかなり狼狽えたのだが、他の方たちは冷静に見たのかしらん…。