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6.16

『冬薔薇』

新作撮るペース早ない!?と阪本順治監督『冬薔薇(ふゆそうび)』へ。結構お客さんが入ってたのは主演の子目当てなのか、わからん。わからんけど、応援してる俳優の復活作がこれならファンは嬉しいはず。役的には微妙やけど。
ある港町で学校も行かず親の仕事も手伝わず半グレと半端につるんで金にもだらしない主人公。そのダラついた日常、ちょっとした事件、ちょっとした気づき、でも最初から最後まで全員うっすら不幸。辛い。まったく救いのない地味で嫌な話なのに、めちゃん良かった不思議。
びっくりしたのは、ドラマ「キツイ奴ら」(89年)の頃から筋金入りの小林薫ファンの私が見たことないくらい小林薫がただのマジうざい父親役(こんなおっさんに同情する気はまったく無え)で、夫婦喧嘩の時の表情がほんまに憎たらしくて憎たらしくて。私が妻なら焼酎ぶっかけるな…と思った。腹巻き姿の石橋蓮司とのシーンは狡い。
地味な流れの中でいきなりの車内少林寺拳法や飲み屋での暴力沙汰、相変わらずアクションはキレキレ、バカでかい船(ガット船)の細かい仕事のひとつひとつ、最近は手仕事シリーズなのかしら、じっと見てるだけで面白い。
伊藤健太郎って俳優、真木蔵人(最高)との切り返しで特に感じたけど、ほんまに6歳児みたいな顔よね。これから成長してほしい。でも今回も無駄に自分に酔ってる感じがなくていい感じやったけど。別の映画を見たとき「作品はおもんないけどこの娘いいな」と思った河合優実がここでも良かった。一人息子が半グレって嫌やなと思った。