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7.03

『ベイビー・ブローカー』

真面目な私はクソ暑い中是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』を見に行った。コロナ禍に韓ドラに沼ったからってIUちゃんからイ・ジュヨンまで使えるって、ほんまにやりたい放題できるのな。ちな音楽は「イカゲーム」の人らしい。
捨てられる赤ちゃん、赤ちゃんを捨てざるを得なかった母親、赤ちゃんを利用して金儲けする男たち…。この監督はこの数十年とにかく「家族/疑似家族」という問題に取り憑かれてるようだけど、向いてないからいい加減やめた方がいい。血縁関係から解放されてもあくまで「父/母/子」という(性別)役割分担を疑わないという一貫した姿勢マジなんなん、ドラマ「マイ・ディア・ミスター」のお葬式のシーン100回見直した方がいい。あのぺ・ドゥナの母親になれない=産めない女像もかなりキツい。なんか、「家族」とか「女性(身体)」とか、一度でも吐くほど真剣に考えたことあるのかな?って疑いたくなる雑な扱いが、今回は特に目についた。
てか映画全体の演出自体のダサさに結構引いた。あの洗車場とか、ホテルの暗闇とか、見てて小っ恥ずかしかったし、内容も相変わらず「ベイビーを捨てる奴がいてブローカーする奴がいて、だから何やねん!!」と突っ込まずにはいられない、問題提起(?にもなってないと思うけど今更)しっ放し観客に考えさせるなお前が考えろ系映画で、「韓国行って豪華キャスト揃えてもやっぱりこうなのか…」とがっくし。最近の韓ドラと真逆のことやってると思うねんけど。
てかさー、今回のIUちゃんの冒頭からの生足ミニスカ含め、この監督の女優の趣味(長澤まさみ、綾瀬はるか、広瀬すず、松岡茉優……)、思春期の男子みたいで気持ち悪いよ。漫画雑誌のグラビア感。
と文句ばかり垂れているけど、今回唯一良かったのは撮影が韓国のスタッフだったので、カメラが無駄にゆらゆらするシーンがなくなってたことでした。あれマジ嫌いだったのよ。