7.16
「黄昏映画館」2
先日発売された上野昂志著「黄昏映画館 わが日本映画誌」の刊行記念上映会に向かうため再びシネヌーヴォさんへ。
本日は阪本順治監督『行きずりの街』(10年)のフィルム上映&監督と上野昂志氏によるトーク、ということで劇場は満員御礼でなかなかの熱気。
12年ぶり?は?に見た『行きずりの街』はやっぱり最高に熱く、2回目なのにずっとヒリヒリ興奮しっ放し、これも痺れるほどに大人の映画で、超満足であった。あの例の、トオルちゃんパンツ一枚で激おこシーンから、リビングでの二人のやりとり、玄関の廊下での絡み、カーテン裏(外から見えるやろ)の流れは、改めて見るとほんまにため息が出そうなほどかっこよく、「さすが阪本監督のセンス!」と思ったけど、後のトークでこのシーンは普通にめちゃくちゃ悩んで考えたとおっしゃってたのが、なんか意外で良かった。あと、ここでの石橋蓮司と菅田俊って手塚治虫の漫画によく出てくるけど名前のわからないキャラクターそっくりじゃない?
トークではその他に、セントラルアーツで仕事をすることになった経緯やそこでやろうと思ったこと、その後こっそり参加した打ち上げでは窪塚洋介のぶっ飛び具合や「何故そんなに次から次へと新作が撮れるんですか!?」という微妙に失礼な問いにも答えて頂いたりして、私にしてはえらく緊張したけど監督は期待通りにめっちゃいい人で(かっこ良くて)、嬉しかったのでした。