9.19
『裸足で鳴らしてみせろ』
大阪では中々公開する気配もないので辛抱たまらず東京で、工藤梨穂監督『裸足で鳴らしてみせろ』を。監督の前作、見たい見たいと思い続けてまだ未見。
どんな内容かまったく知らずに飛び込んで、意外な展開に「お、了解」と思いながら、若者たちの若者たちによる若者たち故の切実で不器用な青春映画っぷりに、素直に「若者よ、頑張れ。」と肯定的な気持ちで見ました(言うて、監督も出演者もほぼZ世代なんやから、若者映画になるのは当然やねんけど…)。
特に何度も何度も繰り返されるキャットファイトというかラブバトル、個人的には小麦粉まみれになるのとか可愛い、ふたりのアクションも見事、セックスみたいにどっちがネコとかタチとかないのかなるほどって感じで好感。さすがに「もうええわ!」と思わなくもなかったけれど…。
あとあの唯一くらいのまともな社会人である父親がウザ過ぎて、でも既視感ハンパなくて泣いた。甲本雅裕すごい。
想像の世界をふたりで一周するなんてロマンチック、とうっとりしていたら後半あれよあれよと不穏な世界へ転がって。ラストシーンがかっこよかった。