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9.29

『ザ・ミソジニー』

東京で見た映画メモ、監督からのDMを読んだ瞬間には大爆笑してしまった、高橋洋監督『ザ・ミソジニー』。ポスターからしてヤバ過ぎるよね。
怪しげな洋館に住み込んで脚本を書く女性劇作家、そこに呼び出された女優とマネージャー。実際に起こったらしい「母殺し」の物語を稽古するうちに取り異界から霊界からと大変なことに…、だと思う、多分。見ながら「何?誰?何処?」とあたふたしてたら映画は嵐のように去っていた。監督の過去作に比べると幾分か理解しやすい会話や聞いたことある人名だったりはしたと思うんですけどね、それでもまだまだ一回見たくらいじゃあ近づけない。私には「地獄」が遠い。
と具体的なストーリーを正確に理解してる自信はないが、主演の中原翔子さんの迫力というかパワーというか、存在感が以前にも増して半端なくて、話自体をわかってないのに「そりゃこの役は(特にあのシーンは!)この女優さんしかないわな」と思わせる説得力がすごかった。初めて認識した河野知美さんもかっこよかった。あのマネージャーはイケメン以前に、人間なのか幽霊なのか現実なのか異界なのかその全部でイケメンなのか、謎であった。
あと、衣装や美術がうっとりするくらいにゴージャスなのが良き、と思ってたらえらく立派な方がスタイリングされてるのね。内容はともかく(失礼)、日本では珍しいお洒落なホラー映画として見ても楽しいと思います。と、騙されて見てみて、みんな混乱すればいい。