10.05
『ブレット・トレイン』
だってブラピと真田広之やで見たくない?ってことでデビット・リーチ監督『ブレット・トレイン』を。東京から京都に向かう高速列車の中で、とあるブリーフケースを巡り、出会うはずのなかったワルたちが大騒ぎ。失敗したら元ヤクザの超ラスボス「ホワイト・デス」に殺されること必至、的なお話。全体的なトンデモな日本描写に文句言えるほど日本偉くない。
大して期待してなかったわりには、ブラピ演じるセラピーを受けた結果自らの「有害な男らしさ」を反省する運び屋とか、一応敵になる殺し屋二人組のキャラクターや彼らの会話、モロに「現代のサムライ」として登場、ひとりだけ雰囲気の違う真田広之のいじり方とか、普通にめちゃくちゃ面白くてゲラゲラ笑いながら見てしまった。
そして『アトミック・ブロンド』の監督なだけあって、縦長空間でのアクションシーンはなかなか見応えあり、てかブラピってこんなアクション俳優やっけ?ってくらいに頑張っていた。あと、チラッと出てくるゲストが超豪華。ラストにはびっくり。
他にも、架空のゆるキャラの乱暴な扱いとか、クライマックスで突然流れる爆音ヤヌスの鏡とか、個人的な爆笑ポイントがいっぱいあってアクションコメディとしてはかなり優秀だと思ったので、本筋のストーリーがもうちょっと面白くあってくれればな…と。伊坂幸太郎の原作は読んでないし、原作ファンからしたら満足か不満かはわからんけど。
最後、列車も京都の街も破壊されまくっててびっくりしたけど、LAやNYなんかハリウッド映画の中で何回も滅亡してるし、まあいいのか。