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12.02

『アムステルダム』

デビット・O・ラッセル監督は過去に『アメリカン・ハッスル』(13年)で嘘つき人間のなんとも言えない他人には理解できない哀愁を描いたことで私からの信頼度が爆上がりしているので(それ以前の作品も大好きだけど)、新作の『アムステルダム』(パンフレットも作られてないのに公式HPがこれって、さすがに酷くないか?!)は結構期待して見に行ったのですよ。
1930年台のアメリカ、かつて戦地で知り合い終戦後もアムステルダムで一緒に過ごしていた親友同士のクリスチャン・ベールとマーゴット・ロビー、ジョン・デビット・ワシントン。アメリカに戻った男2人がひょんなことから殺人事件の調査を始め、そこから巨大な陰謀に巻き込まれていく…という実話を元にしたらしいお話が、ダルいわけではないけどなんとも掴めないテンポで進むような進まないような、だからと言ってつまらないわけではないんだけど、と、困惑してしまった。笑いのセンスとかは相変わらず面白いんだけどね。
そんなイマイチ決め手にかける作品なのに、戦争で負った傷がやたらと生々しいことこの上なく。治療シーンの間はずっと目を瞑らせて頂きました。
しかし何より刮目すべきはキャスティングの豪華さ。主演の3人からロバート・デ・ニーロ、マイク・マイヤーズ(昔から好きなのよ)、今流行りのアニャ・テイラー=ジョイちゃん(今作でもやっぱり宇宙人顔過ぎて苦手)からテイラー・スウィフトまで。よっっぽど監督御本人がええ奴なんだろうなあと、そこに感動してしまった。
クリスチャン・ベイルはもう色んなところで色んなキャラを憑依させ過ぎで、元の顔を思い出せなくなってきた。
しっかしマーゴット・ロビーはお美しい。衣装やヘアメイクの素晴らしさはいつまでも見れたな。