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2.02

『すずめの戸締まり』

祝!ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品!記念に、新海誠監督『すずめの戸締まり』見てきたよ。みんなは見てるのかな?
まあこの私が新海監督の良い観客なわけがないし(一応過去の作品は大体見てるけど)、アニメ映画という枠を越えて語るべきものとして捉えてるわけもないので、見ながら、「所詮は「セカイ系」とか言うオタクアニメ監督が震災だの人の命や歴史などに手を出すの無理があり過ぎるやろ〜」と長尺こだまひびき状態。全然手に負えてなかった印象。てか頑張ってこんなに宮崎駿に寄せなくてもよかったのに、と思うんだけど(宮崎駿の良い観客でもないけど)。
それでも、男の子が椅子になってすずめちゃんがひとりで日本全国戸締まり旅に出るあたりは「ふーんなるほど」と見てたけど、「好きな人を助けに」福島に行って、さらに扉の中に入って以降は気持ち悪過ぎてやっぱりヲタアニメ無理!とアレルギー反応が。そのうえあそこで現れる猫の神さんみたいな巨大な白猫のビジュアルが酷過ぎる。最終的にはいい奴なのか「専務」とかいう子猫も可愛くなさ過ぎる。あと、全体的に音楽がダサ過ぎる。特に、災いが起こりそうなときに毎回響く鼓を使った和楽器バンドみたいなの、ほんと恥ずかしいからやめてほしい。それと扉に鍵を閉めるときの決まり文句「お返し申す!」、これをベルリンの人たちに聞かれるのか…と思うとめっちゃ憂鬱。
そしてそして、ほとんど椅子状態とはいえ、イケメン設定の草太さんが全然かっこよく見えない。この点だけでも宮崎駿は程遠いかと。ジブリに興味がなくてもアシタカもハクもハウルもちゃんとかっこよかったよ。何が違うのか、そこはマジで研究してほしい。
と気付いたら文句ばっかりになってしまっていたので、ついでにもうひと文句言うと、いや文句でもないか、私は世界のあらゆる扉が開いてる映画が好きです。ごめん。