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3.12

『そして光ありき』

やっと会えたね…と独りごちながらようやく「オタール・イオセリアーニ映画祭〜ジョージア、そしてパリ」に出向き、未見というか日本初公開『そして光ありき』(89年)。わたくしイオセリアーニさまのことを監督というより男性として好きなので冷静に感想が言えないかもしれないけど、最高過ぎましたね…。ああ愛は深まるばかり。
どんな映画かまったく知らずに見て、アフリカが舞台なの!?とびっくりしたのも束の間、何を話してるかもわからないディオラ族の日常生活のあれこれがイオセリアーニ映画過ぎて悶絶。生首がけろっと喋り出したかと思うと、怠け者の夫との離婚するだの家出するだの問題、他の女と話す恋人に向かって刃物をぶん投げ、太鼓を奏でるとどうやらそれが会話になってるらしい会話。あの光と砂埃、しかしそんな日常にも白人からの侵食によって壊されつつある。じゃあ別の場所に行く。これぞ大人の映画、見てるだけで変なクスリでもやったっけってくらいにハッピーな気持ちに。
11年のフランス映画祭、舞台の上で突然歌い出した監督のあのお姿よ。現在89歳、全然大丈夫です私。