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3.16

『フェイブルマンズ』

既に上映回数がだいぶ少なくなってることに気づいて急いでスティーブン・スピルバーグ監督『フェイブルマンズ』。最近の映画あるある、長い。
監督の自伝的作品とのこと、なるほど確かに、偉大な映画監督はいかにしてマザコンになったかがよくわかる151分でございました。ラストの父子暮らしとか、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』過ぎた。
映画を初めて見た幼少時代自分で電車の衝突を撮影するあたり異様に不気味でびびったり、デヴィット・リンチにはさすがにニコニコしながら見てしまったりしたけれど、一番気になったのはやっぱり母親か。
ミシェル・ウィリアムズって、メジャーな映画ではめっちゃマブい美女みたいに使われるけど、マイナーな映画にもいっぱい出てて、その中でも私の大々好きなサラ・ポーリー監督『テイク・ディス・ワルツ』とかケイリー・ライカート監督『ミークス・カットオフ』とかでは、正直過ぎるほど自分に正直に生きる女性を演じていて、それは今作でも同じだなと思ったがしかし、まあ、女性監督の描くミシェル・ウィリアムズはどこまでも自分の人生を主体的に生きるいたってまともな人間に見えたけれど、なぜ男性がそういう女性を扱うときどこか狂気めいたものをはらませるんやろかと思ったりした。夫は医者にかかれとか言うしさ。まあこの父親の無力っぷりも十分狂気だとは思うけど…。妹が超冷静だったことが救い。
最終的に、全然映画愛の話でもなければ、輝かしい青春の映画でもまったくなく、一般のお客さんがこれで納得するのかは微妙やけど(だから上映回数減ってるんだとは思うけど)、良き映画でございました。