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3.29

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

祝!アカデミー賞最多7部門受賞!記念に、ようやくダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見たんですがね。開始10分で「えーん全然面白くないよー」と泣き、そのまま最後まで「わーんマジで全然面白くなかったよー」と泣き続ける羽目に。疲れた。
メタバースかなんか知らんけどやで、たかがレズビアンの娘の反抗期と中年夫婦の危機にここまでごちゃごちゃする必要あるか?ほんで多元宇宙かなんか知らんけど、世界が多元的に広がるっちゅー立体的な話のわりには画面と編集がどこまでも平面的で、異次元が交差したり連携したりするわけでもなく、ただ目まぐるしくミシェル・ヨーの着せ替えを見せられてるだけのワンパターン、飽きるって。ただただ監督たちが内輪できゃっきゃとはしゃいでる様を見せられてる(下ネタでスベるって、死ぬほど恥ずない?)139分で不快、金輪際オタクが群れるの禁止な。多元的な宇宙に目を向ける前に目の前の役者を見ろよと某氏もキレ散らかしておられたけど、確かに、こんな映画のこんな役でオスカーを獲ってしまったミシェル・ヨーにはかなり同情を禁じ得ない。
で、アメリカにおける中国系移民一家の感動物語かなんか知らんけど、移民と言えばファミリーファミリー、当事者としてマジもうええって。いまだにこんなステレオタイプに喜ぶ奴おらんやろ(と思って検索したらめっちゃおった……)。ついでに、2023年に「選ばれし者」みたいな感覚も勘弁してほしいお前らは『LEGO®︎ムービー』から何を学んだんだと。
そしてこれは、多分エブエブ支持者には絶対にキレられると思うねんけど、どうしても気になったのは、ヨボヨボのおじいちゃんに孫の自分が同性愛者だということを正確に理解させる必要、ある?「お嬢さん、人生には折り合いってものも必要なんだよ…」と彼女に一声かけたかった。ごめん。