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6.27

『aftersunアフターサン』

やたらと評判が良いので見てみた、シャーロット・ウェルズ監督『aftersunアフターサン』。「日焼けの跡」っていうタイトルは素敵ね。
映画自体は、こういう映画久しぶりに見たなあと苦笑いしたくなるような、一昔前のいわゆる単館系の作風がムズムズ、やりたいことはわかるけどあんま上手くいってないし映画自体も可もなく不可もなくつまらないわけではないけど面白くもない、って感じでしょうか。でも今でもこういうのって若い人に人気なのねと勉強にはなりました。
11歳の娘ソフィと離れて暮らす31歳の父親のひと夏のトルコでのバカンス、ハンディカムでお互いのことを撮り合う仲の良いふたりの姿を、20年後当時の父親と同じ歳になったソフィがその映像を見直してる姿がときたま映される。
さりげないシーンやカットがすごくいいところも幾つかあったけれど、全体的に思わせぶりが過ぎて結局だからなんやねん、と突っ込みたくなったし、ハンディカムを回してる以外の場所で何かが起こってるもんだからそれを20年後に見直して何かを感じるってのはちょっとズルいんでないかい。
それとあのカラオケシーンは最悪、親の不機嫌により子どもに居心地の悪い思いをさせるなんて現実でも映画でも絶対わたしゃ許さないよ。ミッチーも怒るよ。
それでもソフィ役のフランキー・コリオちゃんは抜群に良くて、彼女の子どもっぽい表情や大人びた仕草を見てるだけでも楽しかった。にしても外国の子どもは早熟でおばちゃんは心配よ…。