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8.02

『ヴァチカンのエクソシスト』

ホンさんとこの映画をハシゴするという中々の分裂っぷり、ジュリアス・エイバリー監督『ヴァチカンのエクソシスト』。狭めの劇場やったけど若者たちでほぼ満席だった。
かつての面影が完全になくなったラッセル・クロウ演じるちょいワルなアモルト神父、ローマ教皇からの依頼を受けて悪魔払いに向かった先で、少年に取り付いた悪魔との壮絶な戦い…。
時間の流れも悪との戦いも、物語はどこまでもシンプル、どことなく懐かしさを感じる恐怖の描写、怖い中にちょっと笑えるサービス精神も有り、こういう娯楽映画久しぶりに見るな… と思える、高感度高めホラー映画でした。ラッセル・クロウ、これはかなりハマり役なんじゃないかしら。
いやキリストとかヴァチカンとか全然知らんから意味わからんところもあって、最後にいきなり現れる血まみれの女、誰?!とかも思ったけど、それでも面白かったから無問題。
役に立たなそうな若い司祭いらねーとか思ってたらそうではなくてしかもラストはいい感じにもっていく、そのあたりもとてもいいなと好感触。
メタバースとかスーパーヒーローに疲れた若者たちにこれが人気なのはいいことなんじゃないでしょうか。