行った日にちが前後しまくっててごめんなさいね、暑さで頭がイカれてるんです。
過日、ポレポレ坐で開催された＜「KANGEKI間隙」vol.25 役者・西山真来の終わりなき冒険。『ミーマイシーオーソレーション』（17）『手と心が一致していない』（23）連続上映 ゲスト金川晋吾（写真家）＞を見に行ったのであった。
「ミーマイシーオーソレーション」とは西山さんの造語で、彼女の演技についての実験の記録なんだけど、「演技を通して何者かになるとはどういうことか」という実験のために数日間赤の他人（hyslomというアーティストグループの吉田祐さん）とマレーシアまで行ってふたりきりでひたすら自分ではなく何者かとして会話する、という超クレイジーな時間のドキュメント。こんなことを20代の頃にやってたっていうんだから度胸あり過ぎでビビる。しかもマレーシアでのふたりの意見が噛み合わないことこの上なしで、一体どうなってしまうんだと見ながら超ハラハラ…。しかしその過去の映像に対して当日はリアルタイムに西山さんとKANGEKI主宰の小原治さんのオーディオコメンタリーによる当時の西山さんとなうな西山さん自身の考えの変化などが説明されて、彼女のヤバさと誠実さとが伝わる良き上映であった。
それに続いて西山さんの初監督作『手と心が一致していない』を見ると、上手く説明できないんだけど、マレーシアの頃から色々な試行錯誤を経て今西山さんが演技に対して考えていることがちゃんと映画になってる、ここでも西山さんヤバくて最高、そんな作品でおもしろかった。続けて見れてよかった。
金川晋吾氏とのトークでも西山さんの独特な脳内とその言語化が炸裂しており、この女優さんにはこの先もいっぱい演技して映画も撮って、可愛い顔して狂ってることやり続けて欲しいしそれを見続けてみたいと思ったのであった。