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12.08

『ゴジラ−1.0』

ようやく「らんまん」ロスが薄まってきたので、山崎貴監督『ゴジラ−1.0』。天王寺の激ショボシネコンで見たので多分監督こだわりの音響なんかは最低レベルでの鑑賞。
結論、美波クンが死ぬ?までは良かった。神木くんが、自分は特攻から逃げて、ゴジラを撃つ勇気もないのに、「生き延びてしまった」という苦しみ(いわゆるPTSDか)に苛まれ続ける姿は悪くない、そんな理不尽な苦しみを抱かせる戦争は最低だ、さすが神木くん上手いなと思いながら見てたのだが、そっからゴジラ憎しに囚われた神木くんはずっと思いつめた表情で面白くないし、打倒ゴジラで団結する人々も、戦争で苦しんだってわりには戦争と同じようなことしてるし(敵を分析するでもなくただ殺すことしか考えてなかったり、結局戦闘機とかでっかい戦艦が出てきたりさ)、なんだかなあと思ってしまった。
最終的に結局ゴジラの恐怖じゃなくていつもの山崎貴系ドラ泣きドラマに収まってて、これじゃこの国また戦争するんちゃうか。山田太一も言うとったで。
ゴジラが海や銀座の街中で大暴れする様は、そりゃさすがに「VFXってすげえなあ」と素直に感心。最初に海に現れたときの波の立ち方がやや気になったけど、久しぶりにゴジラを怒らせたら怖いなと感じた。が、ゴジラ映画を見るといっつも「なんやかんやでゴジラ可哀想…」と思ってしまう。あんなに存在した瞬間世界中からよってたかって殺されるしかないって、酷くないか…。人間が作ったくせに…。
いやいやそんなことより、誰か佐々木蔵之介の芝居をどうにかすることは出来なかったのか?!