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12.17

『エクソシスト 信じる者』

73年の『エクソシスト』は多分子どもの頃ビデオで見た、くらいの認識しかなく、だから今作が前作へのオマージュに満ちていることにも全然気付かず(クリス・マクリーヌさんもその娘も意味わかってなかった…)、申し訳ない鑑賞だったデビッド・ゴードン・グリーン監督『エクソシスト 信じる者』
冒頭、まさかハイチの地震から始まるとは思わず意表を突かれビビる。そのあと、成長した娘と父親の微笑ましい父子家庭から、突然の行方不明を経て娘の様子が変わってしまう、どこを見てるかわからない少女の目、傷だらけの足、明らかに別人になりつつあるその不気味さの過程は結構怖がりながら見た。あの少女たちが発見される場所もなんか無駄に怖いし。
が、今まで信じてなかった父親が「マジ悪魔かも」と考え出してから、周囲の「信じれば救われる」攻撃に、キリスト教ではない私には「悪魔って気持ち一つで倒せるもんなのか…?」と疑問に感じてしまい、肝心の悪魔祓いシーンも「みんなで力合わせて頑張る!」的なやり方にイマイチ乗れなかった。でもジャーンと司祭が出てきて無事解決、と思ったらめっちゃ殺されてたのには驚いたし笑った。そういうところは嫌いじゃない。
がしかし、さすがに友だちの白人少女があんな結果になるのは酷過ぎないか?!いくら向こうの父親がヘタこいたとはいえ、悪魔が本気出したら怖いとはいえ、ちょっと引いてしまった…。いやまあ父親の欲が悪いってのは理解できるんだけどさ…。
余談、悪魔系映画に全然詳しくない私やけど、ひとつ苦情を言いたいのは、悪魔が取り憑いたならばもっっと口が悪くあって欲しかったかな。チャッキーなんて人形のくせに「俺のをしゃぶれ!」とか言うやん、ああいうのがいい。