『ウィッシュ』
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年一本目に選んだ映画は、周りで誰も見てる人がいないクリス・バック&ファウン・ビーラスンソーン監督『ウィッシュ』。
の前に上映された短編『ワンス・アポン・ア・スタジオ-100年の思い出-』、アニメスタジオに今までもディズニーアニメ大集合して記念写真を撮影するお祝いムービー。2Dアニメのシンデレラやドナルドと3Dのアナ雪やズートピアのふたりが一緒にいる。わからないキャラクターもいっぱいいたけどなんか凄かった、感動した。これは吹き替えだったんだけど、今までの声優さん全員揃えてるのも凄い。ミッキーの声には一生納得しない。
で『ウィッシュ』。その島では魔法を使える王様が国民の「願い」や「夢」「希望」を大切に預かり、しかるべきときに叶えてくれるらしい。国のみんなも主人公アーシャも島のことも王様のことも大好き。ただ、自分の「夢」を預けてしまった人は生きる目的を見失い、みんな無気力に生きているのだが…。
そんな中、アーシャは王が実は国民の願いを叶える気なんてさらさらないことを知り、彼が集めている人々の「夢」を取り戻そうと決意、その成功を星に願うとほんとに「スター」が空からやってきて色々手伝ってくれる。そこからアーシャと王のバトルが始まり、王がめっちゃ闇落ちしたりしてさあ大変。でもまあ色々あってアーシャが無事勝利、人々は生きる希望を取り戻す。
なんだけど、これ「ディズニー創立100周年記念アニメ」なのね。そこで奪われる「願い」「夢」「希望」って、思いっきりディズニーのことやん(王のセリフでも結構露骨に言われるけど)。さすがに「天下のディズニーとはいえ中々やばいことするな…」と苦笑してしまった。
仲間たちが「革命を起こそう!」と蜂起したり、「もう知らないふりはできない」と王女様が立ち上がるところなんかは良かったけど、最近の作品と比べるとどうも登場人物たちのキャラクターが薄い。主人公は好感度しかない女の子やし、友だちのアジア人少女ももうちょっとしっかり描いて欲しかったかな。
ただ!王様のキャラクター、歳は50前半くらいか、綺麗なグレイヘアをすっきり整え、やり過ぎなほどのデザイン髭、イケオジの自覚有り過ぎるほどに有り。外面はめちゃくちゃいいけど腹の中では自分のことしか考えてない。あまりにも既視感のあるようなイマドキのおっさん像。これ絶対具体的なモデルおるやろ、とニヤニヤしながら見てたんですけど、見たあとに日本語吹き替えが福山雅治としって爆笑してしまった。このキャスティングした人天才、これは吹き替えで見てもよかったかも。