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9.10

『ツイスターズ』

調べたら見に行ったのはちょうど1ヶ月前でしたね、リー・アイザック・チョン監督『ツイスターズ』。一回普通に見て、そのあと4DXでガンガンに揺れながら風や水を浴びてキャーキャー言いながら見たので、それなりに最高面白かったんだと思います。
映画が始まって数分後には竜巻で次々飛ばされていく若者たち、「アメリカの無法者マジでやべえな」と笑うしかない竜巻YouTuberに爆笑するも、ただのおバカ映画とは思えぬアクションの迫力、スムーズな人間関係の変化(お母さんとかカウボーイとか)、そして何より主人公(女性)がかっこいい(ラブが起こる寸止めなのもいい)、かなりよくできた娯楽映画でありました。
で、竜巻映画といえば牛が飛んでいくCMがトラウマの『ツイスター』ヤン・デ・ボン監督(96年)世代として、本作を見たあと配信でこれをチラチラ見直したらば、驚くほど前作を意識した作りだったのね。機械の名前の謎の「オズの魔法使い」縛りとか、飛んでいくスクリーン(こっちはキューブリック)とか、母親とか、街を襲う竜巻から人々を守るのは誰なのかとか。「竜巻」を表現するCGも、基本そこまで大差はない(てか、あんま進化しようがないか)。
両作とも製作総指揮にはスピルバーグが絡んでて、思いっきりアメリカ南部が舞台なのに監督は外国人なのね(マジで『ミナリ』の監督にこれを撮らせようと思った人、誰!?)。ニヤケ面のカウボーイはまだ現れてはくれないのか。