BLOG

3.10

『フライト・リスク』

丁度いい上映時間に吹き替えしかやってなくてでも予告を見る限り吹き替えでも大丈夫そうな映画やしなと、メル・ギブソン監督『フライト・リスク』を見てみたら、吹き替えで逆に良かったくらいにエンジョイした。
メル・ギブソンの監督としてのぼんやりとしたイメージとして、その方向が正しいのかは微妙やけど一応真面目に映画を撮る人って感じだったんだけど、今回の作品はまごうことなきB級飛行機パニック映画、マジでジェットコースターみたいなドキドキハラハラな91分。この9年間でえらい方向転換しはったなあと思いつつ、これはこれで大いに楽しんだので良し。
ある事件の重要参考人ウィンストンを乗せてアラスカからニューヨークまで飛行機(セスナ)で向かう保安官補ハリスとベテランパイロットのダリル。しかし上空1万フィートの機内で、ダリルが実はまったく別人だと判明し…。
まずこのダリルの下品なキャラクター演じるマイク・ウォールバーグが完膚なきまでに禿げ上がってる(そしてそれを隠してる)意味がわからない。まあそのおかげ『ペイン&ゲイン』(13年)の筋トレバカのキャラに並ぶおもしろキャラにはなっていたが。
ダリルの代わりに操縦素人のハリスが飛行機を操縦する中、殴られても縛られてもスタンガンやられまくって(笑った)もとにかく反撃と嫌がらせがしつこいダリル、どうやら普通では知り得ない情報まで知ってるらしい超悪役のわりに飛行機が着陸した瞬間どっかに飛んでいって、結局機内をかき乱しただけの、なんの目的も達成してない奴…。マジなんなん…。
一応ハッピーエンドでめでたしめでたしやけど、あの電話で指示してくれてた男が普通にプレイボーイっぽいのもマジなんなん。メルギブジョーク?なんなん!?