『白雪姫』
嫌いじゃないマーク・ウェブ監督なのに酷評しか耳に入ってこないので真偽を確認するため、『白雪姫』を。ディズニー初の長編アニメ『白雪姫』を実写化したミュージカル。
この映画を悪く言う人の主な意見が「原作(アニメ版)と違い過ぎる」らしいんだけど、よう考えたら私アニメ版も見たことなかった。だから比べてどうこう言えないしそんなこと(ポリコレが云々)言う奴は馬鹿だからどうでもいいとして、普通に面白かったんですけど。みんなも見よう。
てかオープニングで流れる国王と国民たちによるミュージカルの歌がめっちゃ沁みてもう泣きそう。そして魔女による独裁によって正義をなくした国に自由と公正さを取り戻すために抵抗し立ち上がるという極めて現代的(どこまで今のアメリカを想定してたのかはわからないけど)な白雪姫の姿はめちゃくちゃかっこよかったし、ディズニーファンならディズニーなりの過渡期を見守ってやれよ馬鹿ども。
そんな感じだからもちろん白馬に乗った王子様なんて現れなくて、姫のパートナーは分断した国に絶望した抵抗軍のリーダー。なかなか濃いカップル、個人的には友だちにはなりたくないかもしれない。いや素敵なんだけれど。
ふたりの出会いのシーン、恋に落ちる瞬間も良かったんだけど、引っかかるとすればやっぱり7人の小人か…。顔がめちゃくちゃリアルなおっさんたちなのに全体的にはCGで、スピルバーグの『BFG』の真逆っぽい感じ。小人症の役者7人揃えればよかったのに…と思っていたらピーター・ディンクレイジはこの描き方にかなり怒ってるっぽいですね。そこはちょっと残念。
白雪姫役のレイチェル・ゼグラーのただ美しいだけじゃない表情豊かな魅力は可愛らしく、魔女を演じるガル・ガドットは歌唱シーンでもうちょっと迫力が欲しかったかなーとか思ってたら、レイチェルは親パレスチナを公表しててガル・ガドットはイスラエル人だという事実はこれ如何に。
今回の『白雪姫』に「白雪姫」以上の意味があるのかはわからないけど、白雪姫の台詞にはしつこいくらい何度も「公正さ」という言葉が出てくきます。監督の次回作も必ず見よう。