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2.23

『クライム101』

2日続けてバカ男のせいでガラスの天井にぶち当たる女性が登場する(でも破る)映画だった、バート・トレイン監督『クライム101』。アメリカも大変なのねと高市が総理の国から想う。
しかし映画は、現在の格差社会において超富裕層のカネは誰も傷つけずに上手いこと盗んで逃げ切ればみんなハッピーになるよという楽しい内容で面白かった。
最近珍しいタイプの硬派な犯罪映画、何かしらの事情を抱えた凄腕宝石泥棒と彼を追う出世コースから外れ妻にも捨てられた崖っぷち刑事。カーチェイスはゴージャスだけど、全体の雰囲気としては渋いというか地味にというか特に目新しいことをしてるわけでなく、淡々と宝石を泥棒する泥棒と犯人を探す刑事と宝石に保険をかける保険屋とが丁寧に繋がっていく様が見事で息を呑む。ただ、この泥棒くんが慣れた様子でホテトル呼んだり大事な時期なのにいいなと思った女の子をデートに誘ったりするあたりの情けない普通さ、無駄にかっこよくない主人公像が今っぽくて良かった。あの金髪バイク男(ヤジマリー似)はただただ無能過ぎて、一瞬「こいつ要らんやろ!」とイライラしたけど、でもこういう勝手に焦らせ野郎て現実にいるもんね。うざい。
キャストもみんなハマってて見てて気持ちよかった。お久ぶりの大好きマーク・ラファロは髪型と髭のせいで夏目漱石みたいになってたけどやっぱめっちゃかっこ良し。ハル・ベリーも53歳かあと思って見てたら現実には59て。59て!