「秒速5センチメートル」で「落ちる桜の花びら」というまさに「あわれで美しい」としか言いようのないタイトルを今まさにわざわざ実写映画化するとなるとため息をつきながら見に行くしかなかった、奥山由之監督『秒速5センチメートル』…
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の呉美保監督の新作を見逃すわけにはいかぬと、『ふつうの子ども』を見にいった。私、三半規管が相当強いのか『国宝』でも手ブレは全然気にならなかったし今作も全然大丈夫だったですね。幼少期のクルー…
ビスタビジョンで撮影されてるという情報も持たず「ちょうどいい上映時間がIMAXしかないなあ」と若干納得いかない状態で見にいった、ポール・トーマス・アンダーソン監督『ワン・バトル・アフター・アナザー』。最後のクレジットが終…
同胞の映画がアホみたいにヒットしてるぞ!と今さら、李相日監督『国宝』に駆けつける。公開からだーーいぶ経ってたけどまだほぼ満席で、これはさすがにすごいね。 そこまでヒットしてるってことはほとんどの人がもう既に見てると思うの…
在日朝鮮人2世である映画作家・朴壽南が約40年前から撮りためた10万フィートもの16ミリフィルムを、娘の朴麻衣が復元作業にとりかかり、完成した映画が、朴壽南・朴麻衣共同監督『よみがえる声』。だいぶ出遅れたけど私が見ないの…
原作漫画のことは全然知らなかったんだけど、横浜聡子監督『海辺へ行く道』は大変素晴らしかった。久しぶりに映画見ておおらかな気持ちでにこにこ満たされた。 どうやらアーティストの移住を支援している瀬戸内海の海辺の街を舞台に、美…
退院もしたしようやく猛暑も落ち着いてきたので久しぶりに映画館に向かい、川村元気監督『8番出口』を見に行った。平日なのに結構混んでてびびる。 元となってるゲームのことは全然知らないけれど、平凡な中年男性がひょんなことからル…
マジでこの暑さの中マメに映画見に行ってる人たち尊敬しかない。暑い暑いと家に引きこもってる間に一ヶ月の時間が流れ台風のおかげでちょっと涼しくなった隙にようやく映画館に行く気になれました。車出してもらったけど。 色々話題の新…
私の三十年近い映画人生の中で間違いなく一番の恐怖体験は、高二のとき、大阪難波は千日前のマクドの地下にあったちっちゃくて汚い映画館にレイトショー上映の『GONIN2』(96年)を見に行ったら、モギリは超おじい、客は私一人、…