前回の文章がこのページに載った日に父は倒れ、10日後に他界した。
今は実家に戻っている。
数年前にミミズクはカラスと縄張り争いをし、敗れ、
もう姿を見ることがない。
ほー、ほー、と夜中に聞こえてくることもない。
ガビという名の中国の鳥がいる。
母が言う。
ある日、聞き慣れないおかしな鳴き声の鳥がいて、縁側に立って、父と2人で聞いていた。何の鳥だろうねと話していた。父は双眼鏡を持ち出して、見て、調べて、それがガビという鳥だと突きとめた。
父の遺体が家に帰ってきた日、聞き慣れない鳴き声が聞こえてきた。
おかしな鳴き声だった。
母が、ガビがきたと言った。
外に出て見上げた。
茶色い小さな鳥だった。
鳴き続けていた。
写真を撮るようになった。
gojoに原稿を再開しないかと言われ、書くこともないので、4月から撮りためた写真を載せてもらうことにした。