足痛い、腕痛い、肺痛い、そんな体を癒すためにジョー・カーナハン監督『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』 を見に行ってみたら、だいぶ癒された。大人気だったらしいTVシリーズは全然知らない。
米軍特殊部隊の4人組男が大暴れするだけの映画な気がしなくもないし、コメディ映画としてはちょっとテンポが悪いのでもう少しシンプルな脚本にして90分くらいに再編集してほしいと思わなくもなかったが、こんな馬鹿馬鹿しい映画を作ろうと思った大人たちの存在にとりあえずリスペクト。いちいちのギャグがすっごい大掛かりなのにすっごい下らないのが素晴らしかった。もしかしてと思ったけれどまさか本当にやるとは思わなかった「3D映画」には爆笑。戦車が湖に落ちるまでとかコンテナを駆使した作戦とか、考えついた人がすごい。
最近よく見かけるブラッドリー・クーパー(『バレンタインデー』の役がお気に入り)全然好みじゃないけどなんか好き。リーアム・ニーソン、渋いのはわかるけど全身から漂う生真面目さがあんまりコメディには向いてないんじゃないかしらと思ってしまった...。
美術館好き(特に美術好きってわけではない)としては予告の時点で萌えだったウケ・ホーヘンダイク監督『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』 を見てみた。
アムステルダム国立美術館の改築工事を追ったドキュメンタリー映画、が、冒頭は新しいデザインも決まり建築家の喜びの声で始まるのに途中から市民団体との衝突や展示品を巡る問題や役所とのいざこざやと問題が起こりまくって工事が再開しないまま数年も過ぎ最終的には館長辞任にまで至るというものすごいドラマチックな事態に、監督さんはこんな作品になることをどこまで予想していたんだろうか...。あまりにもよくできた展開(当事者たちは超大変そうやったけど)が逆に久しぶりにちゃんとしたドキュメンタリー映画を見た気分になったりした。映画としてはもうちょっと面白く出来そうな気もしなくもなかったけど。
美術館を愛し過ぎな警備員と修復屋のおばちゃんが大変かっこよく、ラストに出てきてくれて嬉しかった。アジア芸術担当の若い男の子が日本の彫刻を眺めて泣きそうになってる顔にちょっと泣きそうになった。 役所仕事ってのはどこの国でも誰も幸せにしないんだなと改めて勉強になった。
数日前からガリガリくんが歯にしみて、すっごい憂鬱な気分で数年ぶりに歯科に行くも特に虫歯ではないと診断されてめっちゃテンション上がるも、その数時間後に若松孝二監督『キャタピラー』を見てまたテンションは下がる。サービスデー&映画の日だからか場内はほぼ満席。しかもほとんど若いお客さん。
第二次世界大戦中戦地から四肢をなくして帰宅した夫と彼を支える妻を描いた反戦映画、それはそれは立派だとは思ったけれど、言葉も喋れない夫演じる大西信満と苦悩する妻演じる寺島しのぶのほぼふたりのやりとりで進む映画がこれでもかってくらい熱演に次ぐ熱演で見せられるのには85分の作品と言えども見てて途中で疲れてしまった...。奇形とのセックスとか妻の暴力とか言いたいことはわからなくはなかったんだけど、これが映画だとも反戦だとも微妙に思えず。非国民でごめんなさい、日本人じゃないから許して。
ただこれ、夫が戦地で敵国の女を強姦したことがトラウマみたいにフラッシュバックするのって、そのバチが当たってこんな体になったみたいな誤解を若い子に与えるんじゃないかと他人事ながらちょっと心配になったりした。チラシの佐々木希のコメントがヤバい(アホ代表みたいな若者タレントにこんな映画を見せようとする映画会社の意図もヤバいと思うけど)。
帰りに立ち寄ったキリンシティで、笑えるくらいおっさんに鑑賞される。夏は暑いだけじゃなく変な人が増えるから嫌いなのです。
持病のぜんそく(原因、私)と涙と鼻水の垂れ流しが激しくなってきたのでさすがにやばいとぽんずさんを動物病院に連れて行く、途中で飼い主はあまりの暑さと重さに死にかける。
レントゲンやら色々検査してもらった結果ただの夏風邪(これまた原因は真面目にワクチンを打ちに行かない私だったりするんですが)で一安心、しかも一年ぶりに量った体重が夢の4キロ台!!せっせと某高級ダイエットフードを食べさせた甲斐があります。イメージキャラクターとかに使ってくれないかしら。

って言うか気付いたらもう8月も終わりなのねー。いやあ今年の8月は酷かった。月の半分は化粧したまま寝てしまってたんじゃないかってくらい酷かった。映画も見ずに酒にまみれて、おかげでめちゃくちゃ楽しいことも嬉しいこともあったけどさすがに明日からはもうちょっとおとなしくなる予定。多分。にしても暑い。
仕事帰りに立ち寄ったコーヒー屋で隣りに座っていた陽気なおじいちゃんふたり組に話しかけられたので楽しくお喋りしていたら、いつのまにかネズミ溝に勧誘されてました。月四千円払って友だちふたり紹介してくれれば老後は安泰だよって言われてました。だから、私が悪いのか??
そんな状態で見たからってわけじゃないんだろうけどかなり出遅れて今更クリストファー・ノーラン監督『インセプション』 を見てみてもどうにもこうにも乗り切れず。この映画には色んな見方や言い方があるんだろうけどとにかく私には映像の面白さもキャラクターの中途半端さもディカプリオのユルいトラウマも含めアニメ見てるみたいやなあとしか思えず、アニメ嫌い(ディズニーとピクサー除く)の私には退屈にしか思えず。無重力でくるくる回るとか助手の俳優とか面白いと思ったところもなくはなかったんだけど。
夢の中の潜在意識を完璧に設計するという内容はつまりノーラン監督の脳みその中で設計された完璧な映像を見せられるって感じで「俺の考えてること面白くね?」と言われ続けてる150分間に「はあ、まあ、つまんなくはないですけど」としか応えられないような。意図的なんだろうけど同じことを繰り返すループ感もただ「尺長いわ!」と一言突っ込みたいような。最近打撲した尾てい骨にはキツかった。
出てる女優がふたりとも大好きなのは良かったけどレオ様にはそろそろ眉間に皺をよせるだけの芝居をやめて頂きたい(人物の設定も話のオチも『シャッターアイランド』に激似なのは偶然なのかしらん。っていうか最近苦悩する役しかしてないのか)。見ながら、うわこの監督まだ自分がアクションシーン下手くそって気付いてないんやとちょっとびっくりした。
他に見るべき映画がたくさんあるような気がしなくもないが近所で済ませられるという誘惑に負けて、とりあえずフィリップ・ノイス監督『ソルト』を夕方からのそのそと。
9割方アンジェリーナ・ジョリー鑑賞目的で見たのだが、アメリカのスパイとロシアのスパイの化かし合いみたいなアクションの連続の中であまりにも不死身で強靭なアンジーがもう『バイオハザード』のキャラクター(一作も見たことないけど...)みたいにしか見えなくてちょっと残念だった。高速トラックに飛び降りようが拳銃で撃たれようがごっつい男たちに囲まれようが生理用ナプキン一枚で傷の手当が済むって、さすがに笑った。あとせっかくのアンジーなのに常に髪型に違和感があったのも結構残念。あとあまりにスピーディーに展開するおれがスパイでスパイがおれでと無駄に複雑なお話についていくのにいっぱいいっぱい、というか途中何度も話を見失う、がただそれは冷戦事情に疎過ぎる私のアタマの責任かも知れない気がしなくもない。冒頭の傷ついたアンジーはかっこよかった。
で、これって結局最終的にアンジーの行動は全て愛のためっていうオチでよいの...?
今までのシリーズを一本も見たことないけどさすがにこの『ハリー・ポッター最終章』の予告は気になる。R指定でしょってくらい雰囲気がダーク過ぎる。
レイトショーの時間になってようやく動ける状態になったのでのそのそとラピュタ阿佐ヶ谷さんで開催中の銀幕ストリップ☆かぶりつかNight なる素敵な特集に向かい瀬川昌治監督『喜劇 女の泣きどころ』(75年)を鑑賞。多分場内の誰よりも二日酔いだった。
レズビアンコンビのストリッパーのハチャメチャが喜劇というわりには結構重い男と女のあれやこれやで、メイクが激し過ぎてほとんど素顔が分からない太地喜和子と中川梨絵の体当たりな喧嘩の迫力が凄かったり溺れる太地喜和子を眺める中川梨絵の顔がホラーでしかなかったり。おもしろうございました。ただの消防士だった男がみるみる最低な奴になっていくのは笑えなかったけど、女たちが泣きながら自殺しようとする姿は悲し過ぎて笑えた。立派なマンションの部屋に何故かドラムセットがある意味不明さにも笑ってしまった。あと、映画とは関係ないけど上映前に流れていたフォークソングの歌詞が凄過ぎて(彼女は13階から飛び降り自殺するしかない〜また誰かにはめられて精神病院に入院した〜とかなんとか)一人で爆笑してしまった。
なんやえらいヒットしてるとの噂を聞いて気になったのでトーマス・アルフレッドソン監督『ぼくのエリ 200歳の少女』 なるスウェーデン映画をわざわざ銀座まで見に行ってみたのですが、これが結構な困ったちゃん映画で、困った。
やたらと美しいいじめられっ子の少年(まんま鈴世byときめきトゥナイトなビジュアル)が実は吸血鬼である少女と恋に落ちてふたりで支え合うという切ないラブストーリーが北欧の一面雪景色な景色の中で展開するまでは中々感動したのだが、その中で突然人間が自然発火したり大事なシーンで突然ヴァンパイア少女の目ん玉や口や耳から血が噴き出したりするもんだからどこまで本気なんだかふざけてるのかよくわからなかったりいくらんでも吸血鬼が人を殺す仕事が雑過ぎたり思わせぶりな伏線の意味がわからなかったり(結局あの父親の友だちは何だったんだ?)でおもしろポイントを見失う。少年と少女が無言で抱き合ったりガラス越しに会話するシーンなんかはいいなと思ったのですが。
結構トンデモない映画だと思うけどこれが何故銀座のマダムたちに大人気なのかはさっぱりわからなかった。あ、でもめちゃくちゃ寒そうな舞台なのに主人公の少年がやたらと裸みたいな格好をしていたのは実はショタコン受けを狙ってたのかしら。んなわけないか。
深夜、中原昌也氏が松岡錠司監督に「『トイ・ストーリー3』に出てましたよね?」と言ってる現場を目撃し、失礼な程笑う。ポテトヘッド!
うーん暑さのせいでしばらく映画をサボった結果見るべき作品を選ぶ能力が低下してしまったのか一昨日の反省も虚しく本日は中島哲也監督『告白』なんかを見に行ってしまった。これがまたねえ、大惨事。
湊かなえの原作小説は結構好きな感じだったんだけど、この映画化はちょっと酷い。小説の文章をなんのひねりもなくナレーションで垂れ流し、そこにポップな音楽とオサレな映像(もしこれを本当にイケてると思ってやってるならその時点でだいぶダサイと思うけど)をつけ合わせただけの106分間で、見てて苦痛でしかない。これが5分程度のPVなら笑って許せたかもしれないけど、監督の、俺面白いことやってるでしょ?感が目障りでしかない。ああ中島監督はほんとに退屈恐怖症で画面に映る何もかもがかっこついてなきゃ我慢できないんだなあと呆れつつでもこの映画がアホみたいにヒットするってことは世の人々はいよいよ完全にTVに脳みそを侵されてるんだなと必要以上にブルーな気分になった。せめて嗚咽する松たか子ぐらいまともに撮ってやれよ。うーん。
更に言うと一昨日の映画と同様ここにはほんとに救い難い程最低な根性の十代しか出てこず、何これゆとり教育の弊害なの?と平成生まれを疑ってしまう始末。もうちょっと頭のいい中学生っていると思うけどなあ。うーん、疲れた。
と、どうにもすっきりしない映画の連打に傷ついた心を癒してくれたのは池袋のUFOキャッチャーでゲットしたコイツ。

私に似過ぎじゃね?
夏バテなうえ連日皮膚科やら外科やらをハシゴしてぐったりしたせいで脳みそがほんとにイカレてしまったのかうっかり魔がさして山本寛監督『私の優しくない先輩』 なんて映画を見てしまった。監督はアニメ界では人気な方らしいけど、知るか。わからない、私にはこの映画の全てがわからない。誰かここで何が起こってるのか私に説明するために見に行ってほしい。
だって主人公の女子高生が、優越感を得るために苛められっこの地味な同級生と仲の良いふりをして「親友だよ!」とか言いながら心の声として「狡さはバレなきゃ狡さにならない」とつぶやくような本当に救いのないくらい最低な性格で、そのことを反省するのが難病の結果死ぬ直前(つまり映画のラスト)なもんだからとりあえずは100分間くらい本気で性悪の女のいちいちを見せられることになって、その心の中がひたすらナレーションとして垂れ流しで、途中でほんまに「もう黙れ!」と川島海荷をビンタしたくなってもうた(彼女に罪はないんだろうけど)。って言うかここまでナレーション入れるならラジオドラマでええやん。いやー見てて聞いてて辛かった。これ誰が幸せになるために作られた映画なの?ロリコン?
やたら気合いを入れてるっぽい祭りのシーンもほんまどうでもよかったし(クライマックスで涙ながらに「私は最低なんだよ!」と叫ばれても、そんなこととっくに知ってるしさ)結構好きな広末涼子のマジ恋5をこんな映画でカヴァーされるのすらもなんかむかついて。性格が悪いうえ好きな男にも振られた挙げ句心臓病で死ぬ役なんて十代のアイドルにさせる大人が悪い。
なのでみなさんは私がここまで言うんだからもちろん『making of LOVE』を見に行った方が絶対時間の有効活用になると思われます!
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