無音の画面から映画が始まった数分後にはまだ赤ん坊の主人公・大(だい)のお食い初めの席で「男はポコチンと声のでかさで決まんだど!」と楽しそうに話すでんでんの姿。まったく歓迎できない昭和のリアルが迫ってくる(そのあともでんで…
色んなところから絶賛の声が聞こえてくる、五十嵐耕平監督『SUPER HAPPY FOREVER』を。 どうやら妻を突然死で亡くしたらしい男がふたりの思い出の場所であるらしい海沿いのホテルに友だちと泊まりに来て、妻との思い…
なんてね。 黒沢清監督『Cloud』を見たらすっかりご機嫌になったので無問題。 ほんとになんてことない町工場から始まる映画は、一見普通の風景のようで常に何かがおかしくて(見直せてないから確かじゃないけど、窓の外とかいちい…
2024年秋のスタンダードサイズ日本映画三部作(これって偶然?) の〆は、太田達成監督『石がある』。 太田監督のことは存じ上げないけど、スタッフに友人知人が複数、主演を務める加納土さんの監督作『沈没家族』(17年)も大…
改めてwikipediaで確認したら、88年『ビートルジュース』以降の監督作は全部見てるんですよ。ただ、9歳の私がスルーした映画を45歳まで知らずにいてしまって、いきなりティム・バートン監督『ビートルジュース ビートルジ…
なんだか最近人気者のグレン・パウエルを初めて見たときには、「このニヤケマッチョは「初対面は最悪やけど最終的にはめっちゃええ男で主人公と結ばれがち」な役しかできないんじゃないか」と思っていたのだけれど、リチャード・リンクレ…
期待を裏切らないおもしろさだった、カン・ジェギュ監督『ボストン1947』。日本と韓国のマラソン界にこんな歴史があったこと、恥ずかしながら全然知らなかったから勉強になったし、泣いた。 1936年ベルリンオリンピックのマラソ…
最近の猛暑で外出する機会を厳しく制限、見にいく映画もかなり限定していたけれど、たまには何も知らない監督の何も知らない作品も見ないとねと、奥山大史監督『ぼくのお日さま』を見たんですがね。 『ナミビア〜』と同じくスタンダード…
阪本順治監督『冬薔薇』(22年)で「お、この娘いいじゃない」と思った河合優実クン、そのあとあっという間にお茶の間の人気者になり、「私の目に狂いなし、良き良き」と勝手に満足していたけれど、山中瑤子監督『ナミビアの砂漠』を見…